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積算員の七つ道具 ~建物調査編~

2024.10.25

建物の積算を行う準備として、実際に現地に赴き建物の調査を行います。

図面では表記しきれていない部分が、実際にはどのような状況かの確認、図面との相違点のチェック、修繕を検討するにあたっての建物の劣化状況の確認、実際の施工の可否、安全対策の確認等、現地で確認することは多岐に渡ります。

一般的な携行品(図面・筆記用具・安全装備等)以外で、積算員が現地調査を行う上で、重要度の高い道具をランキング形式で紹介します。

第2位 スケール
積算や工事計画を行う上で、寸法を把握することは非常に重要です。先端の磁石が材質判定に重宝したりもします。

第3位 打診棒
タイル張り付き具合等、仕上げ材の張り付き具合の確認や、打音で内部の状態を推測したりします。

第4位 日常工具一般
プライヤー(ペンチ)、ドライバー、カッター等、内部の確認のための一時的な取り外しや、不具合部分の応急処置等に使用します。

第5位 専用検査器具(クラックスケール・ノギス・膜厚計・検査鏡・内視鏡等)
お役たちの道具たちですが、積算そのものへの貢献度は低いです。

第6位 アクションカメラ(小型ビデオカメラ)
動画の方が写真よりも全体的な状況把握に優れ、写真がなかった場合の代替手段としても非常に重宝しており、お役たち度が急速に高まっているダークホースで、実質4位でも過言ではありません。

そして栄えある第1位は、カメラ です。

私が、上記の中のものから、現地調査に1つしか持っていけないとしたら、間違いなく“カメラ”
を選びます。

現調に使いやすいカメラは、ある程度の光学ズーム(15倍程度)ができて、30cm程度の接写が可能で、レスポンスの良いカメラが良いです。
現調中は、カメラと打診棒とスケールを両腕で取っかえひっかえしていますので、どんなに性能が良くても、一眼レフのように現地調査中にカメラのレンズ交換が必要なもの、遠近カメラの2台持ちもなども適しません。

積算の建物調査で使用する道具は、カメラとスケールと打診棒が主役であり、その他のものは補助的な意味合いが強いといえます。

知識の他にも、主役と補助ツールを効果的に使い、自身の五感を総動員して、現調・積算技能を磨いていくことがとても重要です。

建設部 積算課